鉄道旅行が活発だった昭和時代

　昭和時代、それは多くの旅行が鉄道を利用した時代でした。

　私が子どものころは、新幹線は東海道と山陽の新幹線だけで、父の故郷の秋田県には新幹線がありませんでした。

　その当時は東北本線と奥羽本線を使って、６時間もかかっていたのです。

　寝台列車「あけぼの」や特急「つばさ」など、今では考えられないくらい時間がかかったのを覚えています。

　今では奥羽本線も電車や（山形・秋田）新幹線が走る路線になりましたが、当時は特急しか電車ではなく、普通電車は客車を使っていたのです。

　東京から秋田まで４時間ちょっとで行けてしまうような便利な時代になりましたが、「鉄道旅行をもっとゆっくり楽しみたい」という部分が失われてしまったような気がします。

　このサイトでは、そんな昭和時代に活躍した車両模型などを通して、昭和という時代を懐かしくふりかえられたらいいなという思いで作りました。

　無論、昭和だけがいい時代とは言いません。ただ、便利になる反面、失ったものも大きいのではないかと私は思うのです。

（２０１１年１２月１９日）